カブトムシに次いで人気の昆虫といえばノコギリクワガタもそのひとつですね。
今回は野外採集で捕まえたノコギリクワガタのメスで産卵セットを組んでいこうと思います。
ちなみに産卵セットという言葉、昆虫採集やブリードをしてる方ならよく聞く言葉ですが卵を産ませるのが初めてや、お子様と一緒に自由研究の題材にされてる場合もあると思いますので、その名称や専門用語にも解説をできるだけ入れて説明していきますので、ゆっくりと楽しみに読んでくださいね。
ノコギリクワガタの産卵セットの組み方とは?
ノコギリクワガタはマットで産卵をします。
そのマット※1ですが、ベースは黒土で昆虫ショップやホームセンターで販売されている発酵マットがお勧めです。
今回はフジコンさんの「DEBURO Pro 発酵マット」を使いました。
フジコンさんのマットはどれも品質が安定していて安心して使えますし、栄養面なども申し分ないのでお勧めです。
飼育ケースに入れる土の総称をマットと言います。大きく分けて成虫飼育向けに使うだけのマットと、産卵や幼虫を育てるためのマットの2種類があります。今回のマットは産卵や幼虫を育てる事を目的としたマットとなります。
マットの詰め方
小~中サイズのプラケースを用意します。
プラケースにマットを敷き詰めます。このときマットの厚さを3センチほどを固く敷き詰めます。
ノコギリクワガタは固いマットと柔らかいマットの層の間に産卵するのでこのマットを固くするのは必ず行ってくださいね。
固いマット層の上に普通にマットを入れます。目安としてプラケースの上面から2~3センチくらいまでマットを入れておけば問題ありません。
最後に転倒防止用の樹皮と昆虫ゼリー(高たんぱくなもの)をセットし、
主役のメスのノコギリクワガタを投入して完了です。
霧吹きをして湿り気を忘れずに!
今回投入したノコギリクワガタのメスは野外採集した個体のため、すでに交尾は終えているものと考えていましたが、念のため同時に採集したオスと1週間ほど同居させていたものになります。
産卵の確認、幼虫の確認ができるまでの期間は?
産卵セットを組んだら、直射日光の当たらない室温が25℃~28℃がの場所に静置します。
餌の昆虫ゼリーは餌切れが無いようこまめに確認しましょう。
産卵確認や幼虫確認ができるまで個体差はありますが、1か月~2か月ほどの期間が必要になります。
割り出し(幼虫採集)時期はいつ頃が良い?
割り出しはプラケースの底に幼虫が見え始めてきてからで大丈夫です。
幼虫は大体2齢幼虫の段階がベストです。
ノコギリクワガタの幼虫飼育のポイント
ノコギリクワガタの幼虫飼育は基本的にマットメインです。
幼虫飼育は2齢幼虫になったら1匹ごとに700~800ccのボトルに発酵マットを詰めて行うと良いです。
目安は3~4か月ごとにマットを交換します。
終齢幼虫が蛹の部屋(蛹室)を作るまでの間はこの期間を守って飼育するのが大切です。
菌糸ビンを使う場合は終齢幼虫時の暴れ(菌糸ビン内をグルグル回ってしまうこと)が起こるのを避けるために、菌糸ビン投入は2齢、3齢幼虫の間でやめ、そのあとはマット飼育に戻した方が良いでしょう。
私の経験値では2齢の時に菌糸ビンに入れるだけで、あとは発酵マットでの飼育に切り替えてしまってます。
ただし、2齢の幼虫は場合によっては菌糸に巻かれて★になってしまうこともあるので個体を見極めながら行うことをお勧めします。
場合によって菌糸ビンとの組み合わせを試してみましょう。
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